はじめに(ギャンブルをやめた日)
今年40歳になった。
小さい時から父親に競馬場に連れられていたから、競馬は身近な存在だった。
社会人になってからは上司に競艇場へ誘われ、その場で1万円を手渡された。その時はビギナーズラックもなく1万円を使い果たしたけれど、その後は分単位のレース間隔とスマホ投票の手軽さが相乗効果となり、ボート中心の生活を送ることになった。
競輪はいつ始めたのかは覚えていない。たぶんオッズパークで賭けることができたからだと思う。
パチンコは一度だけやったことがある。友人と一緒に一度やってみようと思い店に入った。やり方も特にわからないまま、何千円かが十数分で消えた記憶がある。この時に運良く勝っていたら、のめり込んでいたかもしれない。そう思うと負けて良かったと思う。
40歳になるまでの間、就職して、結婚して、家を買って、車も買って、子供も生まれた。収入もそれなりにある。生活環境には恵まれている。ギャンブルに手を出さなかったら相当な貯金も出来たと思う。ところが現実は借金500万円。
今から3年前にギャンブルから足を洗おうと思ったことがあった。順調に行けば2020年の今頃、借金をゼロにする予定だった。3年後のことなんて遠い未来だと思っていたら、あっという間に3年が過ぎて500万円の借金が残った。
この3年の間に何度もギャンブルをやめようと思った。でもうまくいかなかった。負ける度に「これなら勝てる」と根拠のない自信に洗脳され金を賭け続けた。
金だけじゃない。時間も消費し続けた。先にも買いた競艇は本当にひどいもので、朝から晩まで競艇中心の生活を送る毎日だった。何度もやめようと思ったけどやめられなかった。
今回、ブログを開設したのは、今度こそ「ギャンブル」をやめようと思ったからだ。競馬や競艇や競輪をやり続けた一番の理由は「儲けたい」。でも実際には儲からない。これが結論。私自身の頭脳では到底儲けることができないと思った。
これまでの経緯を考えると、いずれもまたやり始める可能性がある。だから「ギャンブル」をやめることにした。「競馬」はやめない。例えば来週G1があるとしたらやるかもしれない。子供と競馬場に行くことがあるかもしれない。その時も当然賭けると思う。でもそれは儲けるためではなくて、競馬を楽しむためにやる。遊園地に行くのと同じ考え方で競馬を楽しむ。観覧車に乗るのに500円かかるなら、競馬の1レースに参加するのに100円の複勝で楽しむことにする。
これまでの経験から、競馬を一切やめるのは無理だと思った。テレビや新聞、インターネットでは絶えず情報が目に入る。どうやっても防ぎようがない。それならうまいこと付き合うしかない。純粋にレースを楽しむための参加費だと思えるようにしたい。甘い考え方かもしれないけど、40歳になったいま、とにかくここからスタートしたい。
借金は銀行1社のカードローンでまとめている。金利はかなり恵まれている方だと思う。これまでの借金のピークは500万円で、現在は456万506円。たぶん年末までの支払いで470万円まで膨れると思うけど、そこから下降できるようにしていきたい。
借金をして悲観的になった時はこう思うようにしている。「ギャンブルせずに他のことに使っていたら今の家庭はなかったかもしれない。例えば車を買って事故を起こしたり、風俗にのめり込んだのがバレて離婚した」または「自分はもう一生分のギャンブルに手を出した」
ここまで書いた文章を特に見返すこともなく思いの丈を書き綴った。書いても書いてもキリがないことをこの3年間やってきた。どんなに言葉を繕っても後悔しかない。その後悔を認めないと変われないと思った。だからブログを開設して区切りをつけようとしたんだと思う。
今後は日々の出来事を綴りながら、この3年間のこともたまに振り返って思い出にしていきたいと思う。